ジョナサンと宇宙クジラ

久しぶりに原書で読みたい!と思う小説だった。作者ロバート・E・ヤングはPCゲーム「CLANNAD」で知っていたけど、実際に手にとって読んだのは初めて。
形式は短編集だけど、全ての作品に一貫して流れているのは旧い人間的なつながりや郷愁、自然への回帰といったテーマ。ファンタジーSFならありきたりのテーマなのかもしれないけど、ヤングの繊細かつ精巧な文章が上手くそれを引き立たせている。
ところでヤングの作品ってほとんど書店に出回ってないんだよね。なぜかamazonでも在庫切れだし。「The Dandelion Girl(たんぽぽ娘)」すら読めないっていうのはちょっとなあ…。
作品は少ないけど、もう少し評価されてもいい作家だと思う。

ジョナサンと宇宙くじら (ハヤカワ文庫 SF 245)

ジョナサンと宇宙くじら (ハヤカワ文庫 SF 245)