NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 第6回「バントはするな、ホームランを狙え  科学者・古澤朗」

成果が出せなければ国からの支援は打ち切られ、しかも世界中に競争相手がいる上に「勝者」は必ず一人しかおらず攻め続けなければならない世界、最先端を行く理系の研究職というのは自分の想像以上に厳しいものなのかもしれない。
会社の研究員という自らの置かれた境遇を疑問視し、野茂英雄に魅せられ単身渡米したその行動力は素直に凄いと思った。しかしそこでぶつかった言葉の壁「発言しない者は存在しないのと同じ」。ただでさえ専門用語の多い理系なのだから、順応は難しく、孤独感はなおさらだったろう。
だがスポーツを通じて教授と仲を深め、現場でも積極的にコミュニケーションを取るよう努力した。その後も度々失敗を繰り返したが、「失敗すれば何かが掴める」の精神で攻めの姿勢を忘れなかったという。やはり世界を広く知る職業人の言うことには重みを感じた。
就活で色々な考えが巡るこの時期に、色々と勇気付けられる番組だった。「振り出しに戻る勇気」「どんな状況でも楽しめるのがプロフェッショナル」、これらの言葉を胸に留めて、これからの人生頑張っていこうと思う。