WBC 2次リーグ 日本、韓国に2-1で惜敗…   はてなプロ野球’06

僅差だったが、それ以上にこの大会にかける意気込みの差が出てしまった印象。1月から本当の意味でのオールスターを集めてキャンプを開始し、入念に相手国のデータ調査を怠らなかった韓国と、辞退者が多くベストメンバーを集められず、日本。ここから「辞退した奴は非国民」みたいな論調に持って行くつもりは無いが、やはり情熱と準備期間が不足していたことは確かだと思う。

あとは国際経験の少なさ。70年以上プロ野球の歴史が続く日本が国際舞台に弱いままではいけない。アジアシリーズはじめインターナショナルな試合の場を増やし、国際規格のボールをプロで採用するなどしてこの点は克服していくべき。


今日の敗因についてはとにかく打てなかった、これに尽きる。最終回になっても「これでもか!」と言わんばかりに大振りを続ける金城や新井・多村は正直…。
明らかに調子の悪い福留や松中を起用し続けた王監督の采配も微妙。王さんは短期決戦向きではなく、長期的にじっくり選手を育てて結果を出すタイプの監督だと思うから、その悪い面が出てしまったのかな。(かと言って短期決戦に強い監督というと目下バレンタインくらいしか思いつかないのが現状だが…)個人的には代打新井のシーンでは和田(西武)さんを起用して欲しかった。

大会を通じて先発投手は頑張ったと思う。今日の渡辺俊介も調子悪いながら良く1安打に抑えた。アメリカ戦の上原や、メキシコ戦の松坂もしかり。しかし継投の妙という点では韓国の方が勝っていた。そこへさらに岩村の怪我で途中出場した今江のエラーが重なるという不運。一発勝負の恐ろしさを痛感した。


負けたことは正直言って悔しい。WBC自体の構成について問題点を挙げればキリがないが、それでも真剣勝負の場で負けるのはやはり悔しい。地上波の巨人戦視聴率が低迷し野球人気低下が叫ばれる中、この韓国戦2連敗した悔しさをきっかけに、日本プロ野球は変わっていかなければならないと思う。