ペルシャ文明展@東京都美術館


http://www.tobikan.jp/
http://www.asahi.com/persia/index.html
行ってきました。写真は、ペルセポリス遺跡・クセルクセス門のポストカード。

メインとなるのは古代イランにおいて最大級の版図を誇ったアケメネス朝ペルシャの展示物なのですが、紀元前4000〜3000年位のメソポタミア文明期〜アッシリア・四大国時代、あるいはアケメネス朝以降のパルティア・ササン朝の出土品も多く展示されており、古代イランの歴史の流れを一気に追うことが出来ました。

http://www.asahi.com/persia/intro/index2.html
アケメネス朝時代の出品では、上の「有翼ライオンの黄金のリュトン」など当時の栄華を体現するような華のある展示にも惹かれましたが、エチオピア人やソグド人などの地方民族が朝貢に来た姿が描かれた浮彫があったり、王族の彫像がギリシャ美術的性格を帯びるようになっていたりと、当時の国際性を強く感じることが出来ました。

強圧的な支配よりも各地域の文化・宗教を尊重するのは、今も昔も支配層が長生きする秘訣なのでしょうかねえ。