がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 第2話「まっすぐでゴー」

今回は、テーマ的に凄く自分好みの話でした。冒頭ではあれだけ雑多だった生徒会室が、学美たちの“思い”が伝播していく過程とともに、生徒たち自らの手で「学園みんなの溜まり場」へと生まれ変わっていく様は壮観。
並外れた行動力をもって、少子化の時代を逞しく駆け回る学美たちの姿を見ていると、「子どもには、大人に真似出来ないこともあるさ」という武文のセリフも霞んでしまいそうな勢いです。ホームセンターでの買い物の風景に重ねて校歌が流れるシーンは、不覚にもちょっぴり感傷的になってしまいました。校歌出だしの「今を生きる」というフレーズが、前向きでとても気に入っています。
フタコイでの金月龍之介脚本は全体的に暗いイメージで、あまり自分の心の琴線には触れなかったのですが(沙羅と双樹を中心にした、あの外界と隔絶したような村上春樹チックな世界観は、あれはあれで気に入っていた)、今作のように一見淡々としていても、どこかポジティブで「開かれた」感じのする作風とは対照的で、私としては好きですね。
そうした話の流れが、細部にまで配慮の行き届いた高質な作画によって、一層印象深いものに味付けされています。また、日常シーンにおけるキャラクターの過剰とも思えるほどの動かし方や、生徒会室片付けのシーン(特にBパート頭での芽生の「ちっが〜〜う!」)、デフォルメとして多用されているおちょぼ口(?)など、その詳細な日常・人物描写が舛成孝二作品を意識していると感じるのは気のせいかな?
初披露のOPには、どこかフタコイっぽさを感じました。凝ったカメラワークなど、演出として非常に面白い作りになっていますが、カットによってはスプレーで書かれたスタッフ一覧が読みづらく感じる場合もありますね。あと、今作のキャラに特徴的な髪のグラデーションですが、学美だけはまだ慣れないなあ。


また、本日1月15日よりらじおゆーとぴあ まなびストレート!生徒会臨時放送(パーソナリティ:井上麻里奈藤田咲)が配信開始です。どうでもいいですが、ここ最近の藤田咲井ノ上奈々によるブログでの相思相愛っぷりは異常w


※【追記】参考までにこちらも→アニカンvol.31誌上の「がくえんゆーとぴあ まなびストレート!」スタッフインタビュー Part2