RED GARDEN 第15話「悲しみと、怒りと・・・」

ようやくというか、今回は一気に話が進展しましたね。
まず、エルヴェの献身の介護実らずミレーユは危篤状態に。以前から思ってたけど、発症した患者を殺すには撲殺しか方法がないのか?今回のミレーユ撲殺シーンなんて、あまりにも哀れ過ぎて直視出来なかった・・・('A`)
そして、レイチェルは例の教師との夜の逢い引きを恋人ルークに目撃され、クレアの兄は同僚に事業を裏切られ自殺・・・と衝撃の展開が続きます。関係ないですが、クレアが兄のオフィスを訪ねた時、看板がGDHのロゴでしたね・・・。あくまで小ネタでしょうが、最近のGDHの業績下降っぷりを見てるとあまり素直に笑えなかったり・・・(むしろ自虐ネタか?)


ところで、この作品って猟奇的なシーンが多い割には、明白な敵がいないんですよね(というか、皆がある意味被害者というか・・・)。組織同士の対立が軸となっているから当然といえば当然なんですが、その分視聴者を引き込ませるのには今一つ弱いのかなあ、と。私はこういう「完全な悪」が存在しない物語も好きなのですが・・・。今回では、エルヴェが元恋人だったリーズを絞め殺そうとするシーンは切なかったですね。朧気に記憶を取り戻したリーズの、涙ながらの言葉を補完するなら、「(殺されるのが愛したあなたであって)良かった・・・」という感じでしょうか。
しかし、ミレーユの死が引き金となってエルヴェの心境に大きな変化が表れたことで、これからクライマックスへ向けて本格的に話が急展開していきそうで、大いに楽しみです。エルヴェの敵意がどこへ向くのかが今後のポイントになりそう。巌窟王にしろスピグラにしろ、一度展開に火のついた後のGONZO作品は本当に勢いがあって面白い!