がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 第5話「ふたりっきりの、夜」

これまで先頭に立って生徒会を引っ張ってきた学美を敢えてストーリーから除外したという点で、意義深い回でした。雨降って地固まるとは良く言いますが、前回の芽生を巡る騒動を経て、学美の「まっすぐGO!!」のポリシーが着実に生徒会メンバーの間に浸透してきたのでしょうね。
しかもそこで描かれたのが、未だお互い微妙な距離感を持つ芽生と光香という組み合わせだったことも、今回のエピソードをより深みのあるものにしていると思います。互いに中々歩み寄れなかった二人ですが、まあ両者とも根が真面目だし、元々波長は合うのでしょう。大切なのはタイミングと些細なきっかけ、そして一握りの勇気っていうことですよね、何事も・・・。自分も周囲から「話しかけづらい」タイプと思われがちなので、芽生の気持ちに共感出来る部分は多々あります。
しかし、消極的だった光香と集団を避けていた芽生、以前の彼女たちのままだったら自ら「行動」することはなく、友情は生まれなかったはずです。学美との出会いが、ちょっとずつですが皆に明らかな変化をもたらしているんですね。文化祭のテーマとして、二人が苦心して出した答えが『トモダチからナカマへ』だったのも、さもありなんという感じです。


そして今回は、要所での芽生の表情が秀逸。特に手紙を出した翌朝、光香と初めて対峙するシーンでの、若干俯き加減で赤面しつつ視線を逸らす顔は素晴らしい!これぞベストオブツンデレツンデレの極致!w 他にも、Bパート初頭で夕暮れの生徒会室をバックにした

光香「一緒に頑張ろうね、芽生ちゃん」(微笑み)
芽生「・・・うん」(軽く赤面)

このやり取りも最高!前回に続いて芽生の見せ場が多いなあ。


後、むつきに電話している光香の足の動きが妙に細かい・・・。終盤の、同じ月を見上げて・・・のシーンは見せ方としてやや過剰かな?と思いましたが、そこまで気にするほどでもないでしょう。平尾隆之演出は小気味良いテンポで進んでいくので飽きないです(今のところ3話以外の演出には全て平尾氏が関わっています)。