2007年春のセンバツ高校野球 第1日目 結果&感想

毎年のことながら、センバツ開会式で流れる『今ありて』を聴くと春到来を感じます。

両チームの守備力の差が明白に表れてしまった試合。やはり守備の固い野球は見応えがあります。地元民として佐野日勝利は嬉しいものの、2回戦の相手は大阪桐蔭。先発・出井の出来がカギになりそう。

中田の投球内容は不安定でしたが、7回1安打と上々。打撃ではやや気負いすぎのような感も。スクイズや盗塁など、大技だけでなく小技もしっかり決めた大阪桐蔭の貫禄勝ち。

佐藤(由)と田中、両エースによる実に素晴らしい投げ合いでした。初日どころか1回戦を通じてのベストバウトになりそうな好ゲーム。
仙台育英・佐藤は、140㎞/h台後半のグイグイ押していくストレートとキレのあるスライダーで三振の山を築きます。昨夏からまた一回り大きく成長したように感じました。常葉菊川・田中も奪三振数は及ばないものの、巧みなコントロールとカーブを軸に打たせる安定したピッチング。初見でしたがこちらも将来楽しみな素材です。現時点での完成度という点では佐藤より上かも。
常葉菊川は14三振を喫しながらも、少ないチャンスを確実にモノにしてめでたい甲子園初勝利。9回無死二塁から登板し後続を抑えた2年生・戸狩の活躍が大きかったです。佐藤の投球をもう観られないのは正直残念ですが、あまり有名になり過ぎてもマスコミが騒がしくなるだけなんで、本人のためには良かったのかも。何にせよ、夏の地区予選までの3ヶ月弱でのさらなる成長が楽しみです。