「時をかける少女」感想&プチ舞台訪問

mixiにも書いた日記の転載です。


遅ればせながら、ようやく観に行ってきました。

まず一言・・・。もっと早く観に行けば良かった〜・・・orz

時かけ」はこれまで何度も映像化されてきた伝統ある作品ですが、その重圧に囚われ後ろ向きにならず、ひたすら前向きなヒロイン像を描いた点に好感が持てました。最近は映画でもアニメでも、ああいう真っ直ぐ行動派タイプの主人公って少ない気がするので、その分新鮮に映ったのかもしれません。
また、タイムリープという設定を生かした「くり返し」効果の連続によって、テンポ感良くリズミカルに物語を楽しむことが出来ました。
さらに、細部への美術のこだわりや丹念な日常描写、そして最後まで観た後に改めて気づく伏線も多く、噛めば噛むほど味が出る作品だと思います。


そして何より驚いたのが、ヒロイン・真琴の通学路として物語の舞台の一つとなるあの「坂」。
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/image/teleca.jpg

実はこのモデルとなった坂(東京・豊島区高田の富士見坂、日無坂)なんですが、なんと自分の通学路でもあるんですw

上映後にパンフ読んで驚きました。まさか自分が日常的に利用している場所が作品の舞台になるとは・・・。
で、その後居ても立っておいられなくなり、一旦帰宅して腹ごしらえをした後、自転車にまたがり舞台訪問へ。

目白通りを東へ真っ直ぐ進んでいくと、不忍通りと交わる信号前に酒屋さんと写真屋さんがあるので、その間を通ればすぐ富士見坂です(壁に石碑もあります、また途中で日無坂との分岐になります)。そこで撮った写真が以下。



1、2枚目は富士見坂を上と下からそれぞれ撮影したもの。
解像度が低い上に写真だとよく分からないかも知れませんが、実際に行ってみるとかなりの傾斜です。
自転車で下ると非常に爽快なのですが、相当なスピード(体感で50〜60㎞/h以上)が出るため、あの状況でブレーキが利かないなんてことになると冗談抜きでシャレになりませんね。
目白駅前の自転車置き場でレンタサイクルを取り扱っているので、作品観て興味出た方は是非一度あの坂を「滑降」してみてはいかがですか?



3枚目は物語上で重要な分岐点となった「分かれ道」。富士見坂を下って西へ少し歩くと見つかります。あのシンボリックな「ここから」という標識は実際には存在しないようです。
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/image/story_pic01.jpg



さらに先日「若冲と江戸絵画展」で行ったばかりの東京国立博物館も、これまた作中で何度も登場しており、自分にとってはタイムリーでした(その時に撮ったのが4枚目の写真、東京国立博物館正門前)。


作品の方に話題を戻しますと、これまで細田守監督作品はあまり観たことが無かったのですが、これを機にチェックしてみようと思います。

EDでは作画監督石浜真史氏はじめ、和田高明氏や福田道生氏、千葉崇洋氏など個人的に好きなアニメーターの方々がクレジットされていたので思わず声を上げそうになりましたよ。
公式ブログによると、石浜氏は終盤のパートを中心に担当されていたとのこと。DVD買ったらチェックしてみようかなあ。