Rozen Maiden ouverture ローゼンメイデン・オーベルテューレ 後編

冒頭、半身で床を這いずる水銀燈(CV:田中理恵)の演技が狂気じみていた。腹のパーツが無いため義足(?)を付けて歩く練習をする水銀燈と、それを手助けする真紅。ああ、何か凄く良い絵だ・・・(とAパート見終わった時点では思っていた)。
そんな二人も、「お父様」の存在を巡って修復不可能なほど対立してしまう羽目に。水銀燈のキャラを立たせるための必要悪とはいえ、真紅に悪役要素を押しつけ過ぎてしまった感はあるなあ(まあ、真紅の人間(?)臭いところが観れて嬉しかったけど)。表面上は水銀燈と仲良くしていたけど、明らかに心の底では水銀燈を自分たちローゼンメイデンとは異なる「失敗作」として見下している描写がちらほら。「ジャンク!」の一言も、一時の憎悪に駆られてというよりは、既に根付いていた選民的な思考が表面に出てきたと考えた方が良いでしょう。それだけ、彼女も昔は子供だったということか(それがアニメ1期でジュンと出会ったことで変わり始め、彼女自身も成長していった、と)。
トロイメントを観た限りでは水銀燈ローザミスティカは本物のようだけど、では今作で彼女にローザミスティカを与えたのは本当にお父様(ローゼン)なのか?そもそもローゼンやアリスゲームの存在自体、謎に包まれたままだし。ラプラスアリスゲームを面白くするためにローザミスティカを与えたという向きもありますが、結局この辺りの謎は曖昧なままでした。アニメ3期があるとしたら、こうした謎も明かされるのかな?