コードギアス 反逆のルルーシュ 第19話「神 の 島」

これがナディアやSEEDでも通った島編というやつか!
今回は、今後の展開の骨子になりそうな部分だけを抽出し、一度に詰め込みまくったような話でしたね。総集編を2話分も導入したため、全体の構成バランスに無理が生じているのでしょうか。ルルーシュユーフェミアが、スザクとカレンが互いにそれぞれの正体を知ったことだけでも大きいのに、帝国の侵略と遺跡の関係性の明示、ガウェイン登場、スザクへのギアス発動、そしてラストでは謎の軍隊侵攻・・・と目まぐるしく場面が切り替わっていきました。
ルルーシュやスザクが神根島に転移したのは、C.C.の言葉から察するに遺跡に関係する何者かの意思が働いたせいか。それにしても彼女は一体誰と「会話」しているんだろう?キョウトの神楽耶か、遺跡の中にいる超人間的存在か、あるいは現ブリタニア皇帝なんていう可能性も・・・。
しかし、いかなフィクションといえども、強引なご都合主義を連発させるのは大河内脚本の悪い癖でもあります。特に、ルルーシュのギアスが遺跡に反応→ガウェイン強奪の過程は、あまりにも物語の展開としての節操が無さ過ぎる気が・・・。
ルルーシュがスザクにかけたギアス「生きろ!」は言うまでもなく今後の重要な伏線でしょう。スザクはこれで容易に死ぬことは出来なくなった訳で、過去に決意した自らの身の処し方とは正反対のものです。ルルーシュが言っていた過去の矜持がどうとはこのことか。
ネット上では2期制作が公然の秘密になりつつある今作ですが、最終話も近づき、展開上どの辺りを一つの落としどころとするのか気になります。オレンジ(改)の本格投入はまだ先かな?