くじびきアンバランス 第2巻 レビュー&感想

くじびきアンバランス 2 (アフタヌーンKC)
アニメ版は全話視聴しDVD-BOXまで購入してしまった自分ですが、コミック版も大いに楽しめました。
基本的なストーリーラインはアニメ版と同じなのですが、細部の設定などで異なる点が幾つかあります。
例えば律子(会長)の感情描写という点では、アニメ版ではほぼ最終話のみでしか素の自分を(千尋に対して)さらけ出さなかったのに対して、本作ではP.68での時乃とのやり取り(「時乃ちゃん、昔と全然変わらないんだもん」〜)やP.188の副会長との会話(「3年目はもちろんお友達でしょう?香澄さん」〜)など、随所で律子の人間臭さが描かれていたのが嬉しかったですね。
小牧の兄・大輝との激戦が終結した直後、会長室で「良かった…」と一人安堵するシーンも、その一言以上の重みを感じさせられます。


そして忘れてはならないのが、小梅けいと先生の作画。
1巻末で笹原も言っている通り、その滲み出るエロスが素晴らしい!個人的にそのエロスは、小牧のぽっちゃりさ加減といづみのタイツ&スパッツ姿に最も色濃く反映されていると思います(P.53での体型に関する二人のやり取りは面白いw)。


私的ベストエピソードは十一籤目。惚れ薬ネタという定番のハーレム話なんですが、アニメ版とは異なり千尋が追われる立場になっています。
最大のモエポイントはやはり副会長(香澄)。惚れ薬の効能と本心(会長Love)との間で苦悶する姿が最高に可愛い過ぎる!(ていうか香澄さん、「私が男に対してこのような心持ちになるはずがない」とか何気にヤバいことおっしゃってるんですが!w)
巻末コメントで小梅先生も言っている通り、コミック版くじアンは全編通して副会長の出番が多く、ツンデレスキーにとってはたまらない仕上がりになっていると思います。尺の都合でカットした(by 木尾先生)というアレックスとの超人バトルも是非見たかった…。


そして最後に木尾士目先生による「げんしけん」巻末おまけ漫画ですが、相変わらずのユルい雰囲気で安心(?)しました。ていうか大野さん、留年はマズいっすよ(しかも中の人ネタまで…)w
ていうか、斑目は新しい就職先決まったのかなあ…?(泣) 素で荻上に卒業生ではなく留年と勘違いされているのが哀れ過ぎる…。